タロットを学びはじめると、
必ず出てくる「エレメント」という言葉。
火・水・風・土。
なんとなく聞いたことはあるけれど、
「正直よく分からない」
「覚えたけど、読みで使えていない」
「カードの意味とどう関係あるの?」
そんなふうに感じている人も多いと思う。
大丈夫。
エレメントはね、タロットを難しくする知識じゃない。
むしろ、カードの意味を「整理して、分かりやすくするための地図」。
この記事では、
・エレメントとは何か
・4つのエレメントが持つ役割と世界観
・エレメントを理解すると何が変わるのか
・スートとの対応関係と読み方
を、順番にやさしくまとめていくよ。
★エレメントは、カードの性格と視点を教えてくれるヒントだよ。
めるの一言ポイント:エレメントは覚えるものじゃなく、使うもの。
エレメントとは?|タロットにおける基本の考え方
エレメントとは、
物事の性質やエネルギーの方向性を4つに分けた考え方。
タロットでは、
火
水
風
土
この4つを使って、
感情・行動・思考・現実を整理する。
大切なのは、
どれが良い・悪いではないこと。
エレメントは
世界をどう見るか、どう関わるかの「視点」。
カードがたくさん並んだとき、
エレメントを見ると、
「今は何が強い?」
「何が足りていない?」
が一気に見えやすくなる。
★エレメントは、タロット全体を見渡すためのレンズ。
めるの一言ポイント:4つでひとつの世界。
タロットにおける4つのエレメントの役割と世界観
エレメントは、
それぞれが違う「世界の見方」を持っている。
同じ出来事でも、
火・水・風・土では意味が変わる。
ここでは、それぞれの役割と価値観を見ていこう。
火のエレメント|行動・情熱・始まりの世界観
火が見ている世界は、
可能性と衝動の世界。
「やりたい」
「今だ」
「動かなきゃ始まらない」
火の役割は、
何もないところに火を灯すこと。
タロットでは、
ワンドのスートが火に対応している。
火が強いときは、
・行動力がある
・直感的
・勢いがある
でも同時に、
・空回り
・焦り
・燃え尽き
も起こりやすい。
★火はスタートのスイッチ。まず動かす力だよ。
めるの一言ポイント:火が出たら「始める話」。
水のエレメント|感情・共感・つながりの世界観
水が見ている世界は、
感情と心の深さの世界。
「どう感じるか」
「心が動いているか」
「つながれているか」
水の役割は、
感情を感じ取り、育てること。
タロットでは、
カップのスートが水に対応。
水が強いときは、
・愛情深い
・共感力が高い
・気持ちを大切にする
反面、
・感情に流されやすい
・不安になりやすい
こともある。
★水は心の温度を映す鏡。
めるの一言ポイント:水が多い=感情がテーマ。
風のエレメント|思考・言葉・理解の世界観
風が見ている世界は、
思考と言葉の世界。
「なぜ?」
「どういう構造?」
「どう判断する?」
風の役割は、
物事を整理し、理解すること。
タロットでは、
ソードのスートが風に対応。
風が強いときは、
・冷静
・論理的
・判断力がある
一方で、
・考えすぎ
・言葉が鋭くなる
こともある。
★風は頭の中を整理する役目。
めるの一言ポイント:風が出たら「考え方」の話。
土のエレメント|現実・安定・形にする世界観
土が見ている世界は、
現実と結果の世界。
「続けられる?」
「形になる?」
「安定している?」
土の役割は、
積み上げて現実に落とすこと。
タロットでは、
ペンタクルのスートが土に対応。
土が強いときは、
・堅実
・コツコツ型
・安定重視
ただし、
・変化が遅い
・慎重すぎる
こともある。
★土はゴール担当。結果を残す力だよ。
めるの一言ポイント:土が出たら現実を見る。
スートとエレメントの対応関係
タロットのスートとエレメントは、
次のように対応している。
・ワンド = 火
・カップ = 水
・ソード = 風
・ペンタクル = 土
これは暗記用ではなく、
カードの性質をつかむための対応表。
スートを見るだけで、
「これは行動の話?」
「感情の問題?」
「考えすぎ?」
「現実面の課題?」
が分かるようになる。
★スートとエレメントは、同じことを別の言葉で言っている。
めるの一言ポイント:対応関係は読むための地図。
エレメントを理解すると何が変わる?
エレメントが分かるようになると、
タロットの読みは一気に楽になる。
・カードが多くても整理できる
・問題の本質が見えやすくなる
・偏りや詰まりに気づける
たとえば、
火と水ばかり
→ 気持ちと勢いはあるが、現実が追いついていない
風ばかり
→ 考えすぎて動けていない
土ばかり
→ 安定重視で変化が少ない
これは「悪い」ではなく、
今のテーマがどこにあるかを示しているだけ。
★エレメントは、状況を責めない。説明してくれる。
めるの一言ポイント:偏り=ダメ、じゃない。
エレメントは全部覚えなくていい
よくある不安も言っておくね。
「全部覚えないとダメ?」
→ ダメじゃない。
最初はこれだけで十分。
・火=動く
・水=感じる
・風=考える
・土=現実
使っているうちに、
自然と体に入ってくる。
★理解は、使いながら育つよ。
めるの一言ポイント:完璧じゃなくていい。
まとめ|エレメントはタロットの世界観そのもの
エレメントは、
タロットを難しくする知識じゃない。
カードの意味をつなげるための考え方。
火は始まり
水は感情
風は理解
土は現実
4つが揃って、
ひとつの流れになる。
エレメントを意識すると、
カード同士の会話や
スプレッド全体の動きが
自然につながって見えてくるよ。
★エレメントが分かると、タロットはもっと優しくなる。
めるの一言ポイント:エレメントは、読む人の味方。