タロットを始めたばかりの人が最初にぶつかる壁は
「1枚の意味は分かるのに、複数枚になると読めない…」
という悩み。
実はこれ、意味を“単語”として覚えているから起きるの。
タロットは辞書のように
「カード1枚=1つの意味」
ではなく、
「カード同士がつながって、ひとつのストーリーになる」
という読み方の方が、本来の姿に近いんだよ。
物語として読むようになると:
- 過去→現在→未来が自然につながる
- 相手の気持ちが“流れ”として理解できる
- どのカードが出ても怖くない
- 読み間違えを恐れなくなる
- 自分の直感が働きやすくなる
つまり、
タロットが驚くほど読みやすくなる。
今日はその“読み方の基礎”を
初心者さんでもすぐ使える形でまとめていくね。
意味をあてようとしなくていいよ。カードは“物語”で読むほうがずっと自然だから。
自分が感じた流れをそのまま拾えば、それはもう立派な読みなんだよ。
めるの一言ポイント:カードは“単語”ではなく“ストーリー”として読むと、一気に理解が深まるよ。
カードを読む前に知っておきたい“3つの視点”
カードを物語として読むには、
まずこの3つの視点が必要だよ。
1. “カードの状態”ではなく“状況の変化”を見る
カードの「意味」を探すよりも、
前のカードと次のカードの“変化” を見るほうが大事。
変化とは:
- 明るい→暗い
- 動く→止まる
- 近づく→離れる
- 不安→安定
- 混乱→整理される
この“変化の方向”がストーリーの軸になる。
カード単体じゃなくて、カード同士のつながりを見るとね、急に物語が立ち上がってくるよ。
めるの一言ポイント:カードは“前後の関係”で読めば自然につながる。
2. キーワード暗記より“絵を観察”する
初心者がよく陥るのが
「このカードの意味は○○」という“正解探し”。
でも本当に大事なのは、
- 空の色
- 人物の表情
- 登場人物の距離
- 武器・カップ・杖の扱い方
- 背景の静けさor動き
これを読むこと。
絵を観察すれば
難しい専門知識なしで意味が見えてくる。
絵の中の“空気”を読むだけで、感情の流れが見えるよ。
めるの一言ポイント:短い言葉で覚えるより、絵を見るほうが正確に読める。
3. カードは「質問の答え」を描いている
同じカードでも質問が変われば意味は変わる。
例:戦車(前進)の場合
- 恋愛:「積極的に動く彼」
- 仕事:「チャンスが来ている」
- 連絡の未来:「来るスピードが速い」
だから
“質問の方向性に沿って読めばOK”。
カードはね、質問に合わせて“必要な部分だけ”見せてくれてるんだよ。
めるの一言ポイント:質問が決まれば、読み方は自然と決まるよ。
ストーリー読みの基本①|カードは“時間軸”でつながる
タロットの読みで最も重要なのは
“時間の流れで読む”こと。
● 過去 → 現在 → 未来
● 相手の表 → 相手の裏 → 本音
● 行動した場合 → 行動しない場合
こうした“順番のあるスプレッド”は、
カードの並びがそのままストーリーになる。
たとえば:
- 過去:カップ5(後悔)
- 現在:星(希望)
- 未来:ワンド6(成功)
これは
「過去に落ち込むことがあったけど、
いま希望が戻ってきていて、
未来は前向きに進める」
というストーリーになる。
カードが並んでいる順番はね、あなたへの“物語の道しるべ”なんだよ。
めるの一言ポイント:スプレッドはストーリーの“骨格”になるよ。
ストーリー読みの基本②|最初の1枚が“テーマ”になる
複数枚を読む時、
最初の1枚が“物語のテーマ”を作るよ。
例:
最初に「月(迷い)」が出たとする。
その後にワンドのカードが出れば
「迷いながらも行動したい気持ち」
カップなら
「迷っていて感情が揺れやすい」
ソードなら
「考えすぎて迷う」
と、テーマに応じて“方向”が決まる。
最初のカードはね、この占いの“主役”みたいなものなんだよ。
めるの一言ポイント:最初のカードが全体の方向性をつくる。
ストーリー読みの基本③|ネガティブなカードは“問題点”ではなく“気づき”
悪魔・塔・ソード系などの
一見ネガティブなカードは
“問題”ではなく
“気づくべきポイント”。
ネガティブなカードが出たら、
それ以降のカードが
- 解決
- 緩和
- 回復
- 新しい流れ
を描くことが多い。
たとえば:
塔(崩壊) → 星(希望)
悪魔(依存) → 節制(調整)
この流れは、
「悪いことが起きる」ではなく
“こうすれば良くなるよ”というストーリー
なんだよ。
怖いカードが出てもね、そこから先が“良くするための物語”になってることが多いんだよ。
めるの一言ポイント:ネガティブカードは次のカードで意味が変わるよ。
ストーリー読みの実践|3枚で読む“基本フォーマット”
① 過去
気持ち・状況の出発点
↓
② 現在
今どういう状態か
↓
③ 未来
このまま進んだ場合の流れ
これだけで3枚がストーリーになる。
たとえば:
- 過去:女教皇(距離・静か)
- 現在:カップ2(気持ちの通い合い)
- 未来:太陽(成功・明るい関係)
この流れなら
「以前は距離を感じていたけど、
今は気持ちが通じ始め、
未来はもっとオープンで明るい関係になる」
こんな風に、自然と物語がつながる。
言葉を並べなくていいよ。“流れ”を感じるだけで十分だから。
めるの一言ポイント:3枚スプレッドはストーリー練習に最適。
読みやすくなる“3つの質問”
物語読みのコツは、
カードに“質問するように読む”こと。
①「前より良くなってる?悪くなってる?」
→ 流れの方向がつかめる
②「この人は、どんな気持ちでそこにいる?」
→ 動機がわかる
③「次のカードは、どんな変化を示してる?」
→ 未来のストーリーが見える
タロットはね、質問されるとちゃんと答えてくれるんだよ。
めるの一言ポイント:カードごとに“問い”を投げると物語が立ち上がる。
まとめ|タロットは“流れ”で読むとわかりやすい
タロットは
意味を暗記する占いではなく、
絵と変化と流れで読む占い。
- 単語ではなくストーリー
- 意味ではなく変化
- 暗記ではなく観察
- 正解探しではなく気づき
- 技術ではなく“流れ”
これが分かると、
どんな並びでも自然に読めるようになる。
カードはね、あなたと一緒に物語を作ってくれるんだよ。
流れを感じるほど、読むのがどんどん楽しくなるよ。
めるの一言ポイント:タロットは“意味を当てる”占いではなく“物語を読む”占いだよ。
よくある質問(Q&A)
Q1:意味がつながらないとき、どう読めばいいの?
A:無理につなげなくて大丈夫。
まず いちばん強く感じるカード を“主役”として捉えて、
他のカードは“補足説明”として読んでみて。
例:
未来に太陽が出ている → 全体的にポジティブな方向へ進む
過去や現在が少しネガティブでも、
未来のカードが流れを決めることが多いよ。
つながらない日はね、“いちばん言いたがってるカード”を主役にすればいいよ。
Q2:ネガティブなカード(塔・悪魔・ソード系)が出たらどうする?
A:そのカード単体で判断しないことが大切。
ネガティブなカードは
“気づきポイント”や“改善のヒント” を示しているだけ。
次のカード(現在→未来)が
ネガティブ → ポジティブ
なら、それは
「状況が改善するストーリー」を描いている。
怖いカードはね、あなたを脅かすためじゃなくて“気づいてほしいこと”を教えてくれてるだけだよ。
Q3:3枚が全部バラバラの意味に見える…
A:単語として意味を読んでいるからそう感じるだけ。
“変化の方向”を見ると統一感が出るよ。
● 明るい → もっと明るい → 太陽
● 重い → 軽くなる → 星
● 停滞 → 動く → 戦車
つまり
「良くなってる?」
「悪くなってる?」
の“方向”で読めばOK。
めるの一言ポイント:カードは単語じゃなくて“流れ”で読むと急にまとまるよ。
Q4:読みが間違っていたらどうしよう?
A:タロットに“間違い”はないよ。
あるのは 「今のあなたならそう読む」 というニュアンスだけ。
読みがズレたように見えても、
それは
・状況が動いた
・質問が変わった
・あなたが気づきを得た
という自然な変化。
タロットは“正解当てゲーム”じゃなくて、
気づきを育てるツール だから大丈夫。
Q5:直感って本当に信用していいの?
A:むしろ直感こそタロットの本領。
絵を見て最初に浮かんだ気づきは、
あなたの潜在意識(無意識)が拾った“ヒント”なんだよ。
直感を信じるほど
カードは読みやすくなるし、
あなた自身もブレなくなる。
めるの一言ポイント:読み迷ったら“変化・流れ・主役カード”を意識すると、どんな並びでも自然にまとまるよ。